奥多摩駅集合・西武秩父駅解散
2023年11月3日 1日目
奥多摩駅朝8時。
瀟洒な駅舎に青梅線が着くたび、多くの方がバス停に向かってダッシュしています。そうです、ここ奥秩父は紅葉シーズン真っ盛りなのです。駅前には名産わさび入りの稲荷寿司や、なぜかベトナムの名物料理バインミーを売る店もあり、雰囲気を盛り上げます。
今回のルートは、国体の山岳競技で優勝経験のある阿波徹ガイドに、疲れない歩き方を伝授していただきつつ、初日に鴨沢登山口から雲取山(2017m)を目指し、翌日は白岩山~霧藻ヶ峰と山を二つ越え、最後の妙法が岳の山頂にある三峰神社の奥宮を参拝するというもの。
なんとも盛りだくさんで歩きごたえがあるだけでなく、季節は秋も深まる紅葉の最盛期。3年続く大人気シリーズの最終ツアーで当然のごとく満席ですし、それに合わせるようにお天気も快晴です!添乗のわたしたちもワクワク感が募ります。
奥多摩駅から30分ほどバスに揺られ、鴨沢バス停に着きました。ここで「山でどうしたら体に負担のない形で歩けるのか」についての説明がスタート。阿波ガイド自作の骨盤模型を使った説明を聞き、皆さん、歩き方を意識しての登山が始まります。
緩くて長い、樹林帯を時間をかけて上がっていき、その後ブナ坂を上ります。紅葉した木々の間から見渡せる秩父の山並み、遠くの富士山など、柔らかく吹き抜ける風と共に、「これぞ山歩き!!」を堪能しながら進みます。季節外れの日差しに汗ばみながらも、皆さんの足取りは確かです。
実は登山口の鴨沢から雲取山の山頂までの標高差は1500m弱。1日目はとにかく登り基調で、時間とともに疲れが足に来ます。
阿波ガイド曰く、「歩き方が悪い人は3時間を越える辺りから一気に歩けなくなる」とのこと。休憩をはさみつつ骨盤の動きを意識しつつ一歩一歩登ります。
歩きやすい道が続きます 骨盤の位置を意識し体の中心線を動かさずに
最後の急坂を登ると、そこは雲取山の山頂です。南アルプスや富士山、素晴らしい眺望が待っていました。
2017mの奥秩父の雄 東京都で一番高い山にようやく登頂です! 頑張りました!
宿泊はこたつで人気の、きれいで温かみのある雲取山荘。個室を5人で利用します。
ログハウス風でとても快適な小屋
前庭からは東京の夜景が楽しめ、空にはオリオン座、北斗七星などたくさんの星が輝きます。夜になるとぐっと冷え込みますが、トイレと洗面所は宿泊棟とは別の建物。
一度外に出ないといけません(さむっ・・)でも、星のきらめく夜空のおかげで寒さを忘れます!
2023年11月4日 2日目
2日目もロングウォークです。
でも阿波ガイドオリジナルのストレッチと、ふくらはぎポンプアップ体操、そして長い深呼吸を1日目終了時と出発時に行ったからか、筋肉の痛みはいつもより軽い!そのおかげでしょうか、きょうの方が皆さんの足取りは軽いようで、スムーズにどんどん進みます。一晩を共に過ごされているからか、おしゃべりの量も増え和気あいあいです。
歩きながらふと目を上にあげると、赤く染まったカエデ、薄い黄色のコシアブラ、ダケカンバやブナ、カラマツと、華やかな紅葉に穏やかな日差しでまさに錦絵のような情景!
歩きながら思い思いの写真を撮ったり、声を上げたりされながら、長い縦走路を越えていよいよ奥宮へ。最後に急な階段や鎖場をよじ登ります。
奥宮は有名な縁切りのご利益があると言われています
「事故や病気や嫌なことすべてから縁が切れますように!」
と絶賛(笑)お祈りしました
さあ、旅も終盤。
三峰駐車場に近づくにつれ、今度は深い赤が印象的なカエデが次々と現れます。歴史を感じさせる参道。最後の最後まで様々な紅葉を楽しんで三峰口に到着しました。
「もう終わってしまいますよ、寂しいな」
と、おっしゃってくださるお客様の言葉がとても嬉しく、また事故なく旅を終えられたことも嬉しく、やっぱり山は魅力にあふれています。
皆様とまたお目にかかれますように!
【写真・文】添乗ガイド 小野直子
↓現在ご予約受付中の歩行能力UP講座はこちら↓
2023年11月25日(土)M4338 読図勉強会・丹沢 リアル(現実世界)と地図の融合