2024年2月24日(土)
4月上旬の気温になったり、真冬の寒さになったりといった2024年2月下旬。
その隙を縫うように最高のお天気に恵まれた3連休の中日。
今回はお客様と優しい笑顔の朝妻照子ガイドとともに関東平野を見下ろす筑波連山の標高第2位、709mの頂を持つ加波山から北に向かって燕山、雨引山と3つの山を縦走してきました。
加波山は古来から信仰を集めてきた由緒ある山です。
なんと言ってもその山頂にはヤマトタケルが創ったという加波山神社本宮が鎮座するのです。
スタートは3合目から。
道中、バスの車窓から薄っすらと白い筑波山の姿を見ながら、うすうす予想はしていたものの20分余り歩いた5合目あたりからは本格的な雪景色となりました。
そうです、昨日降り積もった雪がふわっふわに積みあがっているのです。
歩く方もほとんどいないこの静かなルート、私たちのために降ってくれたような新雪にお客様からも「きれいね~」との声やため息がもれます。
霧氷
「こんなお天気の日に関東平野でこんな霧氷が見られるなんて!」
空を見上げれば真っ青。
その下に霧氷をまとった木々が一面に広がり何とも楽しいトレッキングが続きます。
加波山神社から本宮に登る階段は軽アイゼンなしでは歩けません。
一歩一歩慎重に15分ほど登っていき、狭い岩場の道を抜けると本宮のある山頂に到着します。
ここにはどうして突然?と思われる巨岩奇岩も出現。
信仰を集めた地なのだということが実感できました。
風もなく気持ちの良い天候の中、昼食を取って今度はすぐお隣の燕山へ。
楽しい雪の稜線歩きが続きます。
ところがこのツアー、実はここからが本番です。
雨引山は5㎞先。
標高701mから409mまで下り坂が続きます。
そして、いままでのすべてが雪の世界から、標高を下げるに従い雪+落ち葉と濡れた泥の道へ。
皆さん、アイゼンをどこで脱ぐかが悩みどころとなってしまいました。
もう下山道は滑るのなんのって。
どこに足を置くか慎重に選んだつもりでもズルーっと滑る。
アイゼンはこの滑る恐怖を防ぐことができる一方で、落ち葉が刃に挟まり難儀してしまう。
朝妻ガイドのアドバイスの中、アイゼンとの付き合いをそれぞれの方が考え、どなたも転んだり泥だらけになることもなく、無事に山頂に到着しました。
雪の中を降りる
「何度も出てくる[雨引山まであと〇㎞]の表示に励まされながら歩きます」
雨引山からは今歩いてきた加波山だけでなく、筑波山も正面から臨める展望が広がります。
雨引山からの大展望
「歩いてきてよかった! 素晴らしい景色です」
山頂から雨引観音まで、また滑る坂道を慎重に降り切ると、そこで迎えてくれたのは満開の椿と河津桜!
真冬から春までを満喫できた日帰り登山となりました。
文・写真:小野直子
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2024年3月14日(木)M3470 愛宕山~難台山~吾国山縦走