皆さまこんにちは!
まいたびの2024年新年ハイクで六甲山と摩耶山へ行ってきました~
2024年1月18日 1日目
東京駅から東海道新幹線に乗り新大阪駅まで約2時間半。雲の動きを観察しながら新大阪に到着すると外は小雨、バスに乗り換え六甲ケーブル下駅へ向かいます。ケーブルカーに乗り500m弱の高低差を六甲山上駅まであがります。
この駅の上には、展覧台という見晴らしの良い場所があるのですが今日は期待をせず上がると、大阪湾やこれから行く摩耶山 (写真前方のアンテナあたり) も見えたので距離感を感じていただけたのではないでしょうか。
展覧台からダイヤモンドポイントまでは舗装路を歩き、途中ガイドハウスへ立ち寄りました。
ここは六甲山の自然を学べる場所。
とくに気になったのはこのエリアに生息する野鳥の羽でした。
山の中でも時々見かけますよね!
一つひとつ見比べると違いがよくわかり、フワッフワの羽がとても可愛らしく野鳥の写真を撮るカメラマンが多いのも納得です。
ガイドハウスの野鳥の羽
ガイドハウス横の階段を上がると記念碑台です。
ここには六甲山開発の祖、グルーム氏の記念碑や四等三角点「記念碑台」、ビジターセンターなどがあります。
そして、次に辿り着いたのは裏六甲を眺めるダイヤモンドポイント。
正面は丹波山方面なのですが今日は恥ずかしそう、、そこで、少しだけ靴マーク2の藪漕ぎを楽しんでいただきました。
次の三国池までのんびり歩きます。
六甲山には小さな池がいくつかあるのですが、この三国池では昔はスケートをしたり氷を作っていたとか。
池の中央に小さな島があるのはわかりますか?
あの小さな島で作業をしていたそうです。
この山域には様々なルートがあるのですが、氷を運んだといわれるアイスロードの名前の由来はこういうところからきているのですね。
雨は優しく降ったりやんだり、登山道では大きな松の下に甘~い香りの3枚葉が落ちていました。
皆さんにご案内すると香りがする方しない方、いろいろでしたね。
この時の同定は〝多分〟でお話させていただきました 笑。
ポイントは、3枚の葉の形・甘い香り・落葉、といったところでしょうか。
私はタカノツメかもしれないと思ったのですが、まいたびブログをご覧の皆さんは何だと思いますか?
今度お会いした時にぜひ教えてくださいね!
〝多分〟タカノツメ
次は標高610mの杣谷峠(そまたにとうげ)を目指します。
今日のルートで一番標高の低い場所になります。
ここから掬星台(きくせいだい)を経由して摩耶山の頂上(標高702m)まで登ります。
登り口には摩耶山の名前の由来にもなった釈迦の生母・摩耶夫人らしき姿も。山頂は樹林帯に包まれ、三等三角点「摩耶山」があります。
この後、バスに乗り宿泊地である有馬温泉へ向かいます。
温泉街を散策した後は、新しい年を皆さんと迎えられたことに感謝し全員で乾杯しました。
2024年1月19日 2日目
翌日は、ゆっくり朝食をとり、六甲有馬ロープウェイ有馬温泉駅へ向かいます。
山頂駅まで約12分間の空中散歩を楽しみ、山頂駅から六甲山最高峰までは細かなアップダウンが続きます。
お天気は回復傾向!この後の期待が高まります。
六甲山山頂へ着くと昨日歩いた摩耶山が見えました。
お天気の変わり目は幻想的で素敵ですね。
山頂は広々としているため、風の影響もあり写真を撮ったらすぐ下にあるトイレへ移動しました。
ここは屋根とベンチ付なので助かります。
次のポイントは六甲山(むこやま)神社の「石宝殿」。
白山信仰の菊理媛命を祀っています。
お参りをしてから下山スタートです。
空もだんだん明るくなってきました。
目指すのはロックガーデンにある風吹岩。
樹林帯のアップダウンや細い道の急下降、足元の土は真砂土へと変化していきます。
真砂土とは花崗岩が風化してできる粗い粒や粒子の細かい砂のことで、このエリアの地質は世界的にも注目されており、個人的にも興味深く面白い論文もあったので、興味のある方はぜひ検索してみてください。
風吹岩へ着く頃には空も青空になっていました。
参加者の皆さんも気持ちよさそうです。
そう、この時イノシシが現れたのです!
お客さまが教えてくださり、ノロ~リとした姿を確認した後、とっさに全員の立ち位置を確認し刺激しないよう注意喚起。
そ~っと、こっそりその場を離れ下山口でもある高座の滝へ向かいます。
途中、海の見える見晴らしの良い場所に出たので写真タイム。
ここに立つと奇岩があちこちにあるのがわかり、なぜここがロックガーデンと呼ばれているのか納得できます。
ゴールの高座の滝まで急な下降もあるため慎重に下ります。今回は下りに時間を要したため、入浴を割愛させていただき新大阪駅へ向かいました。
ご参加の皆さまのご協力に心より感謝いたします。
写真協力(杣谷峠からの登り、摩耶山山頂、六甲山山頂):
栗島美加 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅠ
写真・文:
豊岡由美子/日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージⅡ
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