2024年3月8日(金)1日目
日本ジオパークに認定されている伊豆大島。ジオパークとは、地球・大地を意味するジオと公園を意味するパークを組み合わせた言葉です。
地質・地形から地球の過去を知り未来を考えて活動する場所...そんな壮大なテーマの場である大島を楽しんできました。
今回は船旅となるので、集合は東海汽船の竹芝ターミナル。週末かつ春休みとあってターミナル内はたくさんの観光客で溢れていました。
同行する添乗員は押田と朝妻、ガイドは現地にて合流です。大型フェリーは竹芝22:00出航、途中横浜港に立ち寄り大島の到着は翌朝6:00です。
乗船後はすぐ寝る方、夜景を見る方、レストランへ行ってみる方、それぞれ思い思いに過ごされていました。
2024年3月9日(土)2日目
朝から快晴で、三原山からの良い景色が期待できます。貸切バスにて登山口となる大島観光ホテルへ行き、現地ガイドさんと合流です。
ガイドはグローバルネイチャーオフィスの西谷さんと研修でこられた菊池さん。山の概要をお聞きし、さっそく登山スタートです。
樹木が生い茂る森林帯をしばらく歩いていくと、ぱっと視界が開け三原山が見えてきて「お~、素晴らしい!」と歓声があがります。
1986年の噴火で流れ出た溶岩や植生など色々な説明を聞きながら登っていきます。
お鉢巡り分岐まで登っていくと富士山も見えてきました。下山する頃には雲がかかってしまいましたが、朝はとても綺麗に見えて良かったです。
分岐からはぐるっとお鉢巡りコースを行きます。剣が峰に向けて登るにつれ火口の底まで見えてきて、迫力があります。直径約350m、深さは約200mもあり1974年の噴火以前はマグマが見えていたそうです。
749mの剣が峰からは三原山最高点(758m)が見えていますが、最高点を巻くように登山道があるため最高点には行くことができませんので、剣が峰で登頂記念の写真をパシャリ。遠くには伊豆諸島の式根島や新島、神津島が見えています。
前方で西谷ガイドとお客様が何やら地面に向かって手をあてています。「地面に触ると温かいですよ。生きている火山だというのがよくわかります。」
火口展望台を過ぎると三原神社の鳥居が見えてきます。古くから噴火口全域を御神火として島民に信仰され祀られてきた神社。1986年の噴火の際は溶岩流が神殿の前で両側に割れ神社を避けて流れたそうです。すごい!
神社で手を合わせ、舗装された道を下っていきます。山頂がだいぶ遠くなったところで、登山道を外れてゴツゴツした溶岩を登ると素晴らしい景色が広がります。
1986年の噴火で流れ出た溶岩が黒い筋になっているのがよくわかります。
最後に独特な形状の溶岩を見て三原山頂口に無事ゴール。西谷ガイド、研修の菊池ガイドから色々なお話を伺い登山を堪能しました。下山後は、バスにて大島公園の椿まつりへ。
今年はやはりお花の開花が早く、オオシマザクラはほぼ終わりかけでしたが色々な椿を観賞できました。大島公園の後は御神火温泉にて入浴と各自昼食を済ませ、バスは岡田港へ。バスの移動中もテープに案内があったり、ドライバーさんがお話をしてくださったりと、車窓からも大島観光を楽しめました。
夜行日帰りとは思えない、登山と観光と温泉が楽しめた満喫ツアーでした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
★おまけ★
私が11年前に訪れた時は、なんと雪が降り三原山は雪山と化していました。それもまた綺麗ではありましたが溶岩の様子はよくわからなかったので、今回はしっかり火山の山を堪能させていただきました。
【写真・文】朝妻照子
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2024年4月18日(木)M3855 朝霧高原 登降少なめ春山ハイク