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まいたびブログ

毎日新聞旅行(東京)「まいたび®」公式ブログです。
国内・海外登山、講師同行「風来人」などツアーの添乗記やトピックス、「旅」の素晴らしさをご紹介するなかで、
旅を楽しむ心がふんわり広がっていく、そんなことを夢見ています。

羊蹄山とニセコアンヌプリ

2024年7月 6日

2024年6月26日(水)

梅雨入りした関東を抜け出し新千歳空港に降り立つと涼しく爽やかな空気。飛行機内のアナウンスでは本日の札幌周辺の気温は15度前後とのこと。

「この時期の北海道は最高だね~」と話しながら、小松ガイド・添乗員関根&朝妻・お客様を乗せバスは本日登るニセコアンヌプリの登山口へ。
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ニセコアンヌプリは日本三百名山に選定されており、山頂からは羊蹄山が望めます。意味は「ニセコアンベツ川の山」となっており、ニセコアンベツ川の水源の山ということのようです。ニセコアンベツの意味は「絶壁に向かっている川」「峡谷にある川」。アイヌ語を調べながら山に登るのも北海道ならではですね。

登り初めてすぐに色々なお花たちがお出迎え。エゾボウフウやエゾシオガマ、エゾカンゾウ、タニウツギ、アカモノ、ハクサンチドリなどなど。天気も良くお花を眺めながら楽しく登っていきます。

「今日は明日登る羊蹄山の前哨戦です、往復4時間弱ですので頑張りましょう」と小松ガイドから声がかかります。

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岩場を越えていくと学校登山で訪れていた学生達とすれ違いに。約100名の学生達と何度も「こんにちは!」「こんちは!」と挨拶を交わしていきます。

最後は呪文のような挨拶になったところで稜線に出て、ニセコアンヌプリの山頂が見えてきました。

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山頂は360度の大展望!ですが、よりによって羊蹄山の周辺のみ雲がかかり姿を拝めず・・「明日も見るチャンスはありますよ!」とお互いを励まし下山となりました。

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宿泊は毎度お世話になっているニセコグランドホテルです。なんと今年から部屋がリフォームされてオシャレになっていたり、夕食は和食御膳からハーフバイキングになっていてお客様にとても好評でした。もちろん、温泉もとても良かったです。

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2024年6月27日(木)

本日は長丁場のためホテルを早朝に出発です。朝から良い天気でバスの中から羊蹄山がしっかり見えて、お客様のテンションも上がります。

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標高350mの比羅夫登山口から1898mの山頂を目指します。

羊蹄山は1合目毎に看板があり、どの辺りまで登ったか目安がつきやすいので、「お、もう〇合目まできたぞ」「あと少しで〇合目だ、頑張ろう」と励みになります。

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樹林帯の中、どんどん標高をあげていきます。ゴゼンタチバナ、クルマユリ、マイヅルソウ、ナナカマドなどのお花がたくさん出てきて癒されます。

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五合目を過ぎると、昨日登ったニセコアンヌプリが綺麗に見えてきて、皆さん写真タイム。傾斜も段々きつくなりますが、しっかり休憩をとりながらゆっくり登っていきます。

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九合目までくると森林限界を超えるので景色も変わってきます。ガスが出てきて風も強くなってきたので慎重に進みますが、途中シラネアオイの群生が現れ思わず足を止めてしまいます。

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エゾノツガザクラ、メアカンキンバイ、イワベンケイ、イワウメなど色々なお花を眺めながら旧山頂である1892mのピークを通過。地図上では、旧山頂は真狩山となっており、羊蹄山は以前「マッカリヌプリ」「後方羊蹄山(しりべしやま)」「蝦夷富士」など様々な表記をされていましたが、現在は「羊蹄山」で定着しています。

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そして山頂到着!ガスってしまい周りの景色は見えませんでしたが、登頂できた喜びで皆さんとっても嬉しそうです。山頂は岩場になっており風もあたらないので、しばしお昼タイム。本日も山頂は学生の団体で大賑わいでした。

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下山は来た道を戻っていきます。時折ガスがとれて周りの景色や火口も見ることができました。登りと同じように八合目、七合目・・と数えながら標高を下げていき、所々急な下りやトラバースを慎重に通過して、無事ゴールとなりました。

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笑顔で小松ガイドとグータッチをしつつ、いそいそとバスに乗り込み温泉へ。

今回のツアーは1泊2日なので、立ち寄り入浴後はそのまま空港に向かいます。温泉滞在の時間はやや短かったものの、皆さんしっかり湯につかり荷物のパッキングもこなしていました。

コンパクトな日程で日本百名山と三百名山に一座ずつ登れるので、とてもお得感のあるツアーです。9月にもツアーを予定していますので、是非!

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【写真】小松大樹

【写真・文】朝妻照子