2024年8月12日(月) 1日目
夏のアルプス縦走は色々なコースがありますが、今回のコースは個人的に大好きなルート。
素晴らしい展望や楽しい稜線歩きだけでなく、高山植物のお花畑が見事、小屋の食事が美味しい、
と良い事たくさんなのです。
暑い東京を抜け出し、バスは栂池高原ゴンドラ乗り場へ。
ここで今回担当の白馬山案内人組合所属の泉ガイドと合流。
添乗員は朝妻と、北海道出身元気いっぱいの中澤です。
天狗原から白馬乗鞍岳を望む
ゴンドラとロープウエイを乗り継いで栂池自然園へ。準備を済ませ早速登山スタートです。
樹林帯を登っていくと天狗原と呼ばれる湿原に出ます。
しばらく木道を歩き、雪渓を登って白馬乗鞍岳へ。
白馬大池を回り込むように進み、白馬大池山荘へ。
初日は新宿からの移動もあるので歩程は短めですが、明日からはたくさん歩くのでしっかり夕食を食べて就寝となりました。
2024年8月13日(火) 2日目
今日は歩程10時間コース、山では早出早着が原則ですので暗いうちに歩き出します。
前日深夜からペルセウス座流星群極大とのことで、スタート時にはたくさんの流れ星を見ることができました。
登りながら段々と明るくなり周囲の山々が見えてきます。
小蓮華山の山頂で休憩し、三国境へ向かいます。
「すれ違いありまーす!」と前から何度も声がかかります。
ほとんどが白馬岳方面から白馬大池・栂池へ向かう方達です。
稜線上をたくさんの登山者が行き交い賑やかな朝。
「三国境からは主稜線を外れるので、ほとんど人がおらず静かな山旅が楽しめますよ。」
そして、ここから雪倉岳に向かう道にはたくさんの高山植物が。
他にもアオノツガザクラ、ミヤマリンドウ、カライトソウ、
ニッコウキスゲ、シナノオトギリ、ヒメシャジンなど、
色々なお花が次から次へと出てきて、その度に歓声をあげながら写真を撮っていきます。
そうこうしているうちに雪倉岳避難小屋に到着。
ここまでは三国境から下ってきましたが、ここから登り返し。
しっかり休憩してから雪倉岳へ。
休憩の合間にも周辺のお花を堪能します。
クモマミミナグサ、タカネツメクサ、ホソバツメクサ、トウヤクリンドウなどなど。
残念ながら雪倉岳山頂はガスってしまいましたが、
「雨が降らないだけラッキーだね」「涼しくて歩きやすくていいね」
とポジティブに捉えて皆さんにこやかです。
山頂で休んだあとは、また下りです。
今日のコースはとにかくアップダウンが多く、思った以上に体力を使います。
「しばらく下りが続きますので、慎重にいきましょう」と声がかかります。
長い下りも、お花が出てくると皆さん目を輝かせて写真を撮っていきます。
お花に詳しい泉ガイドからの解説にも真剣に耳を傾けます。
シモツケソウ、クロトウヒレン、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマウツボグサ...
道はいつの間にか赤男山を巻くように平坦になり、水平道へ。
水平道といいつつ、かなりのアップダウン。長く歩いて疲れもピークです。
「もうひと踏ん張り!まいたびファイトー!」と激を飛ばしつつ進み、やっと朝日小屋到着!
ここの小屋は、なんといっても女将のおもてなしが人気です。
美味しい夕食をしっかり食べて、明日の下山に備えて早めに床に就きました。
2024年8月14日(水) 3日目
最終日も早朝出発です。
振り返ると朝日小屋の明かりが灯り、下界の街の明かりが見えます。
1時間程登って朝日岳山頂に到着。
今日はここから長―い下山です。
栂海新道との分岐になる吹上のコル、
五輪尾根をどんどん下りますが時々見える遠くの山々やお花畑に気を紛らせつつ頑張ります。
遠くには戸隠山や高妻山が見える
ヒオウギアヤメの群生
朝日小屋の押し寿司
途中、朝日小屋でいただいた昼食弁当の押し寿司を食べて、
長い長い下りの先の登り返しを越えて蓮華温泉に到着!
心配していた雨にも当たらず、しっかりと温泉に浸かり帰路へ。
途中の白馬駅にてお世話になった泉ガイドとお別れし、
お盆の渋滞にはまりながらも無事新宿到着となりました。
おススメのコースですが、中々ハードで体力を要しますので、
しっかりトレーニングをつんで来年の夏に是非歩いてみていただきたいです。
【写真・文】朝妻照子
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