合歓山は合歓主峰(3417 m)、合歓山北峰(3422 m)、合歓山東峰(3421 m)、合歓山西峰(3145 m)、石門山(3237 m)、石門北峰(3278 m)、合歓尖山(3217 m)の七峰が連なる山群で、花蓮県と南投県の境界に位置する国家森林遊楽区です。3000mの連峰ですが、簡単なハイキングで登頂することができます。2024年5月に視察に行ってきました。
■台北~清境農場~合歓山ビジターセンター
バスにて南投県に向かい、清境農場の付近で昼食です。甕で鶏を丸焼きにする名物の甕缸鶏を食べ、合歓山のビジターセンターへ。
鳥の丸焼き
到着後、まずは石門山(3237 m)へ向かいます。
合歓山ビジターセンター(3150m) → 石門山(3237m) 歩程=登り50分、下り40分
登山道は整備されており、緩やかな登りで道中では咲き乱れる紅毛ツツジを観察しながら、山頂へ向かいました。
石門山登頂後は往路を戻り、合歓尖山(3217 m)へ向かいます。
合歓尖山登山口(3150m) → 合歓尖山(3217m) 歩程=登り50分、下り40分
合歓尖山も山頂までは整備されており、木道の階段を上ります。
合歓尖山山頂(3,217 m)
晴れていれば山頂から合歓連峰が見渡せますが、本日はガスっているため展望は臨めません。登頂後は縦走して、ビジターセンターを目指します。下りは鎖場がありますが、難しい箇所はありません。ビジターセンターからホテルへ向かう途中、台湾で最も海抜の高い自動車道の武嶺(3275m)を通過します。日本の第二の高峰・北岳(3193m)より標高の高い場所を車で通ることを改めて驚きました。
本日の宿泊は清境農場のホテルで、標高は1750mです。ここでの宿泊は高山病の症状がでる心配はありません。また本日、3000m以上の高地で高度順応した為、明日は体への負担が少なくなり、より快適に登山に挑めます。
■清境農場~合歓山ビジターセンター~合歓山東峰(3421 m)
朝食後、専用車で再び合歓山ビジターセンターに向かいます。ここから歩いて5分くらいの場所に松雪樓というホテルがあります。松雪樓は台湾で最も海抜が高い場所に位置するホテルであると共に台湾初代総統の蒋介石の別荘でした。現在は改装されてホテルになっており、一般の方の宿泊も可能です。
松雪樓
昨日は曇りでしたが、本日は快晴。今回の登山のハイライトである合歓山東峰(3421 m)の登頂に挑みました。
松雪樓(3150m) → 合歓山東峰(3421m) 歩程=登り2時間、下り1時間
奇來山北峰(3605m)を眺めながら緩やかな登山道を登ります。道中には約60年前に建設されたスキー場の跡地が残ります。当時は冬の2ケ月間雪が積もり、スキーができましたが、温暖化の影響で現在では雪が積もりません。
合歓山東峰登山口
咲き乱れる玉山ツツジ
山頂に近づくと満開のツツジが辺り一面に広がります。石門山と尖山に咲くのは紅毛ツツジですが、合歓東峰に咲くのは玉山ツツジで品種が異なります。どちらのツツジも引けを取らない美しさです。
山頂に到着すると、視界を遮る山々がないため360度の大展望が広がり、天気が良ければ、台湾最高峰・玉山も展望できました。
台湾には3000m峰が269座ありますが、登頂するには入域証が必要です。しかし合歓連峰の登頂には入域証が不要で、1~2時間程の時間で登頂が可能です。満開のツツジや360度の大絶景等、魅力満載の合歓山を登ってみませんか?
【写真・文】城戸和広
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