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まいたびブログ

毎日新聞旅行(東京)「まいたび®」公式ブログです。
国内・海外登山、講師同行「風来人」などツアーの添乗記やトピックス、「旅」の素晴らしさをご紹介するなかで、
旅を楽しむ心がふんわり広がっていく、そんなことを夢見ています。

和歌の浦遊歩道とタライ岬 花岡特別ゲストと歩き山談議

2025年2月13日

<1日目 1月29日>
皆さんこんにちは〜! 
今回は静岡県南部の南伊豆を楽しむ『和歌の浦遊歩道とタライ岬〜花岡特別ゲストと歩き山談義』に同行させていただきました。

この日は朝から気持ちの良い空が広がり、恥ずかしそうに登場する花岡氏。 
ご参加の皆さまも続々集合し花岡氏を見ると笑顔に包まれていました。

写真1、花岡氏とお客様.jpeg花岡氏とお客様

東京駅前を出発したバス車内で、しばらくすると丹沢大山が姿を表したので花岡氏に丹沢や大山の思い出を伺いました。 
丹沢三峰、ご存知の方も多いと思います。 
こちらから(バス側から)見ると真ん中の一番高い妙法の左側に丸みを帯びたのがちょこっとくっついていてそれが大日岳と花岡氏。 
大山の北尾根から見ると綺麗な三つの峰にみえること、こちら側から見ると妙法の右側に小さなピークが見える事を話してくれました。 

2020年秋、花岡ガイドの大山裏登山道〜北尾根縦走ツアーに同行させていただいた時の写真が残っていました。 
綺麗な三つの峰が見えて花岡ガイドの山の話・花や植物・紅葉の話が楽しくて、あまり植物に興味のなかった私もこの頃から落ち葉を拾っては紙に貼ったり気になる花を調べ、その奥深さに吸い込まれていきました。 


写真2、バス車内花岡氏の話.jpegバス車内花岡氏の話

写真3、丹沢・大山北尾根から三峰.jpeg丹沢・大山北尾根から三峰

写真4、丹沢・大山北尾根.jpeg丹沢・大山北尾根
 

そして、車窓から見える丹沢・同角ノ頭(どうがくのあたま)のお話も。 
あまりちゃんとした道が無く付近の沢登りをした時に立ち寄る事があったと。 
進行方向右斜め後ろ、丹沢の山々が連なる中に〝やや左に傾いた鹿島槍のような双耳峰〟なんとか携帯カメラでおさめる事ができました。
(赤く丸を付けた部分) 
 

写真5,丹沢・同角ノ頭.jpeg丹沢・同角ノ頭

 
上野ガイドにもお話を伺いました。 
ちょうど右手にクライミングの岩場が見えてきて、この岩場が朝早い時間から日当たりが良いと教えてくださいました。 
青空のもと、暖かい陽射しをあびながら上野ガイドがクライミングを楽しむ姿が目に浮かびます。 
 

写真6、バス車内から上野ガイドの話.jpegバス車内から上野ガイドの話

 
箱根の山々を通り過ぎサービスエリアや道の駅で休憩をはさみ吉佐美にある大賀茂川付近に到着です。 
輝く水面、川沿いや遊歩道を散策。 
途中可愛らしい小さなパン屋さん『バナナパンの店』がありました。 
バナナパンは品切れでしたので私は竹炭パンを購入。 
見た目は黒く硬そうですが思いのほかしっとりして、なんとなく香ばしい香りが少しあり美味しかったです。 
 

写真7、川沿い.jpeg川沿い

写真8、遊歩道.jpeg遊歩道

写真9、パン屋の中.jpegパン屋の中

写真10、竹炭パン.jpeg竹炭パン
 

この後、バスで龍宮窟に移動してまずはサンドスキー場を散策しました。 
案内板には『強風が作り出した天然のサンドスキー場』と書かれており、細かい石だけではなくたくさんの貝殻のかけらや軽石や石英などの鉱物が見られる場所と。 
波や風により安息角の斜面が自然につくり出されるのですね。 
龍宮窟は『大地が作った神秘のハート』と書かれていました。 
直径約40〜50mほどの天窓が広がり波に削られた海食洞なのですが、ハート形が可愛く一周ぐるっと散策できます。 
先ほどのサンドスキー場を上から眺める事ができましたよ! 
 

写真11、サンドスキー場.jpegサンドスキー場

写真12、龍宮窟.jpeg龍宮窟
 

場所を少し移動してタライ岬から宿まで歩きます。 
上野ガイドの説明に皆さんワクワク!歩き出すとそこには海沿いならではの植物の姿があったり、昔の人々が作った手掘りのトンネルがありました。(現在トンネルは吹付がされています。) 


写真13、ヘラシダ.jpegヘラシダ

写真14、手彫りトンネル.jpeg手掘りトンネル
 

休憩場所からは青く輝く海が見下ろせました。 
とても気持ち良い!花岡氏は、ザックの上に座り記録をとっていました。 
こうして歩いた時の記録をとる事で後々読み返し様々な事がわかってきますよね。 
 

写真15、ザックに座る花岡氏.jpegザックに座る花岡氏
 

途中見つけたピンクの蕾をつけた植物。 
誰も分からず花岡氏だけがなんだっけなあ忘れちゃったなあと話していましたが、翌日帰りに思い出してくれました(やった!笑) 
〝タイミンタチバナ〟と判明!ヤブコウジ科、淡いピンクの蕾が可愛らしくこの姿がこのルートで楽しめました。花が咲く頃にまた訪れたいですね。 
そして小さなタツナミソウも!可愛らしいですねー! 
タライ岬では、まだ残っていたイソギクも楽しみ宿へ向かいます。 
暖かい地域の海沿いに自生し、秋の終わりに小さな黄色い花を咲かせるのでとても目立つのですが、今回見たのは終わりかけで本当にイソギク?と思わず調べてしまいました。 
葉っぱの厚みや白い縁取り、その姿が可愛らしいので私も大好きな花のひとつです。 
 

写真16、タツナミソウ(立浪草).jpegタツナミソウ(立浪草)

写真17、タイミンタチバナ(大明橘).jpegタイミンタチバナ(大明橘)

写真18、イソギク(磯菊).jpegイソギク(磯菊)
 

宿に到着すると花岡氏を囲む会のスタートです。 
花岡氏の挨拶に始まり、皆さまからも思い出話を伺う事ができました。 
その後の夕食会場でも人気者の花岡氏。 
 

写真19、会場全体.jpeg
写真20、会場全体.jpeg会場の様子

写真21、トムラウシの思い出.jpeg
写真22、トムラウシの思い出.jpegトムラウシの思い出

写真23、夕食会場でも人気者の花岡氏.jpeg夕食会場でも人気者の花岡氏
 

<2日目 1月30日>
朝食前にお散歩へ出かけました。
宿のロビーに集まるとお洒落なブランコがあり、乗ってみると結構楽しくて童心にかえります(笑) 
 

写真24~28、ブランコ (5).jpeg写真24~28、ブランコ.jpegのサムネイル画像ブランコ
 

さあ、お散歩へ出発です! 
風はありますが冷たい空気が気持ち良くオレンジ色の太陽が出てきました。 
ご参加の皆さまの笑顔もキラキラして楽しそう! 
 

写真29、太陽.jpeg太陽

写真30、砂浜での皆さま.jpeg砂浜での皆さま
 

更にお散歩は続き、マングローブやメヒルギの観察へ向かいます。 
弓ヶ浜から青野川河口付近は海水と淡水の汽水域となるようで、このような汽水域に生息する樹木の総称をマングローブと呼ぶそうなのですが、
昭和34年に旧静岡県有用植物園(現 農林技術研究所伊豆農業研究センター )の園長さんが種子島から苗を移植し地元の皆さんのご協力のもと、
現在こうして私たちが楽しむ事ができるのです。
ご興味のある方はぜひ南伊豆市ホームページ
https://www.town.minamiizu.shizuoka.jp/docs/2013031201351/
をご覧ください。
 

写真31、メヒルギ.JPGメヒルギ
 

朝食後は赤根島を周遊しました。 
和歌の浦遊歩道は工事中で通り抜けができないため、青い海を見ながらコンパクトにハイキング! 
鍋田浜から車道を歩き赤根島を目指します。 
歩き出してすぐに綺麗な青い海が見えると石灰岩の露頭が姿を表しました。 
赤根島に入ると波に作られた海食洞が迎えてくれます。迫力がありますね! 
こちら側からも和歌の浦遊歩道へ再チャレンジしましたが強風のため断念。 
お茶ヶ崎展望台からの景色を楽しんだり淡いピンク色の椿がとても綺麗に咲いていました。 
 

写真32、石灰岩の露頭.jpeg石灰岩の露頭

写真33、赤根島の海食洞.jpeg赤根島の海食洞

写真34、椿(春曙紅/しゅんしょっこう).jpeg椿(春曙紅/しゅんしょっこう)
 

移動して道の駅開国みなとで昼食です。 
私たちは下田バーガーに挑戦!カリカリに揚げた金目鯛とカマンベールチーズがのって食べ応え十分。 
最後に伊豆七島が望めるという石廊崎灯台までハイキング。 
この日はうーっすら確認できました。 
帰りはお風呂でゆっくりして、花岡氏との撮影会。 
恥ずかしそうに皆さんと写真を撮る花岡氏でした。 
 

写真35、石廊崎灯台.jpeg石廊崎灯台

写真36~37、撮影会 (2).jpeg写真36~37、撮影会.jpeg撮影会
 

花岡氏との久しぶりの再会に笑顔溢れる二日間。 
ご参加の皆さま、ありがとうございました。

文・写真:日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ 小林由美子

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