まいたびブログをご覧の皆さまこんにちは!
2月1日に雪山ツアー『雪の北横岳』をご案内させていただきました~・°☆
場所は、長野県と山梨県にまたがる八ケ岳。
オールシーズン様々な楽しみ方のできる山のひとつですよね。
今回は雪山入門にピッタリな北横岳を目指します。
八ケ岳には、二つの横岳があり北側に位置するのが北横岳と呼ばれています。
集合は長野県茅野市にある茅野駅、標高は790m。
スタート地点である北八ケ岳ロープウェイ山麓駅まで貸切バスで移動。
山麓駅の標高は1771m、ここだけでも標高差1000m弱!
バスで一気に上がりますが、皆さんの身体に少しでも負荷がかかりにくいよう、ゆっくり走らせていただきました。
同じぐらいの標高の山でいうと日本百名山だと紅葉が素晴らしい福島の安達太良山がありますよね。
そして、北海道の利尻岳や日本二百名山だと北海道の芦別岳。
そしてそして、日本三百名山だと昨年ご案内させていただきました石川県と岐阜県の県境にある三方岩岳があります。
このような山々と同じような標高まで〝車で行ける〟という事は、とても便利なのですが、その分標高の高い場所へ一気に行くので体調の変化があるかどうかも気にかけておくと良いでしょう。
(この後、山麓駅やアイゼン装着で時間をしっかり取りますが〝身体を高度に慣らす〟のも理由のひとつです)
山麓駅で登山準備を整え、使わない荷物は貸切バスへ置きます。
今回ピッケルをお持ちの方もいましたが、ここではストックを使う事の方が有効なので置いていきます。
ロープウェイに乗り山頂駅へ移動。
到着するとマイナス9度、標高は2240m、少し風がありますが青空が広がっています。
さあ、アイゼンの装着!
初めて10本以上のアイゼンを付ける方、この日のために装備を整えご参加くださった方、皆さまの経験値もさまざま、アイゼンも靴もさまざまなので事前に合わせていただくようご案内させていただきました。
実際に雪の上で各自アイゼンを装着。
シメが緩い方も多く、しっかり時間をかけます。
全員準備が整ったら、さあ出発です!
北横岳までの道のりは、坪庭と呼ばれる自然園を通過します。
夏は溶岩台地の中で高山植物が育つ姿が見られますが、今は雪に覆われた銀世界!とてもキレイです。
しばらく歩くと樹林帯の中の登りが始まります。
朝早く山頂へ向かった方々とのすれ違いもありますが、なるべくペースを乱さず呼吸を整えながらゆっくり標高をあげていきます。
途中、休憩や衣服調整の時間もとります。
休憩中、青空と皆さんを撮っていたら、後ろから古屋も撮ってくれていました!
傾斜があるので後ろからの方が青空と雪のコントラストがとてもキレイですね!
傾斜が落ち着いてきたら北横岳ヒュッテに到着です。
可愛らしい赤い天狗のトーテムポールが迎えてくれます。
ホッと一息したら、いよいよ山頂へ向かいます。
北横岳は南峰と北峰があり、まず現れるのは南峰2472m。
ここは風の影響を受けやすく、この日もお天気下り坂で樹林帯を抜けた瞬間から良い風が吹いており(笑)南峰山頂では写真を撮りすぐに北峰へ移動しました。
南峰から北峰へ歩き出すと風の影響を受けにくく風音も落ち着きます。
歩いてすぐに北峰2480m到着です!お隣の蓼科山の大きさを感じますね。
奥には北アルプスの山並みがかろうじて見えているのですが肉眼ではなかなか厳しい。
空にはハロが見えて太陽は十字架のような光を放っています。
最後にもう一度南峰を。
古屋がイイ感じ!と写真を撮ってくれました。
交代して撮ったもう一枚は、まいたび公式X2月2日付の投稿にてご覧いただけます。
気軽にこの標高で雪山の楽しさや厳しさを体験出来る北横岳。
雪山入門の皆さまにもオススメの山ですが、標高や風、厳しさも合わせ持つ山です。
そして、装備を揃えて安心せず、その装備や考え方も常に進化しています。
今回、私たちが当日お話した事も何年後かには変わっているかもしれない。
なので、100%正しいと思わずいろんな考え方に触れて自分ならどうするか考え、楽しい登山の世界を美しい雪の世界をより安全にお楽しみいただけたらと思います。
ご参加の皆さま、ありがとうございました。
またお会いしましょう!
文・写真:日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ 小林由美子
写真:日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ 古屋力
↓古屋ガイド同行予定!現在ご予約受付中のツアーはこちら↓
3月17日(月)発 四阿屋山(あずまやさん)つつじ新道コース
4月27日(日)発 残雪の蝶ケ岳 槍穂の大パノラマ 毎日あるぺん号利用
6月18日(水)発 御嶽道から金峰山 古の表参道を行く 甲府駅集合・韮崎駅解散
↓小林由美子ガイド同行予定!現在ご予約受付中のツアーはこちら↓
3月14日(金)発 雪入山と早春の花々 つくばの自然を求めて
3月18日(火)発 三浦アルプス ロングトレイル
3月23日(日)発 春らん漫の小豆島 オリーブと醤(ひしお)と3つの低山